私たちは 時の流れや空気の流れの中を さまよい続けています 見ることのできない時間・空間の流れを全身で受け止め 大いなる希望を抱き 大海原にこぎ出した小さな船に乗って 得体の知れない造形物へと向かう 新たな航海に旅立ちます 今ここに ビッグバンが始まる 化学反応が始まる このHPは すべてのチャレンジャーたちへの Cheering Song であり まだまだ ひよっこ の自分自身に対しての Cheering Song です |
私たちは 見ることのできない空気の海に浸り 揺り動かされている わずかな空気のよどみが色を造り 小さな空気の流れが風を作る そして その風に乗って音が運ばれて来る 自分にしか撮れない写真 他の人には撮れない写真とは何か と思いをはせる中 思い浮かんだものは 光・空気・音 微妙な色を見分けられる目と 微かな音を聞き分けられる耳 これを最大限に活かすほかはないと思い立った 見えない空気の中を動きまわる風や伝ってくる音を このカメラで描写できないだろうか 幾度となく歩いた奈良の古道で出逢った違和感 頬をすり抜ける空気の色が何となく見えたような気がした 見えないはずの空気が波打ち 遠くから打ち寄せてくるのが見えるような気がした そうだ 今 この瞬間の空気と対話してみよう この空気と言葉を交わしてみよう この空気を撮ってみよう ファインダーの中で 空気が動き始める時 その瞬間 これが my art であると確信した |